離婚時に共有名義の不動産を所有しているデメリットとは?解消する方法もご紹介!
2023/08/30
多くの方が幸せを思い描いて結婚をするものです。
しかし、生活環境や価値観の違いなどから、離婚に至ってしまうケースも少なくありません。
そんな時、共有名義で所有している不動産をどうしようかと悩んでしまうこともありますよね。
そこで今回は、離婚時に共有名義の不動産を所有しているデメリットについて、解消する方法と併せてご紹介します。
□離婚時に所有している共有不動産は放置NG
1.離婚後も関係が継続してしまう
共有不動産を所有していると、離婚後もお互いの関係が継続してしまいます。
共有物件では1人の共有者ができることが限られており、他の所有者の同意がなければ長期間の賃貸借や抵当権の設定、売却のような重要な行為はできないのです。
離婚したのにも関わらず定期的に連絡を取らなければならないのは、お互いにとってストレスになってしまうことも。
意見が合わずにトラブルに発展してしまう可能性もあるのでおすすめできないのです。
また、住宅ローンの返済をしている共有者が、返済を滞納すると自分も滞納した事になるので、知らない間にブラックリストになってしまうこともあります。
2.放置される可能性も高くなる
共有物件を活用するためには双方の合意が必要不可欠です。
しかし実際には、離婚後の夫婦が協力して物件を活用するのは難しいですよね。
売却したいと思っても相手に反対され、物件が放置される原因にもなってしまいます。
3.維持費がかかる
不動産を所有しているだけで毎年固定資産税がかかりますし、不動産業者に管理を任せるとさらに管理費がかかります。
上記のように離婚後の共有物件を活用することは難しいですが、活用できなくても維持費がかかってしまうのは大きなデメリットですよね。
□不動産の共有名義を解消する財産分与の方法とは?
離婚時には共有名義を改称したほうが良いのは、上記でご理解いただけたのではないでしょうか。
ここからは、離婚時に共有名義を解消する財産分与の方法をご紹介します。
*不動産を売却する
婚姻生活で共有していた不動産に住み続けることを望まない方は少なくありません。
この場合、不動産全体を売却して現金で財産分与することで、共有名義を避けられます。
不動産全体を売却する方法なら、夫婦それぞれに現金を1円単位で公平に財産分与できるというメリットがありますよ。
ただし不動産全体を売却するためには、契約や決済の手続きを離婚相手と共同で行う必要があります。
もし離婚相手と顔を合わせたくない場合は、不動産業者の担当や司法書士に相談し手続きを別日に設定してもらうことも可能です。
また、この方法なら、住宅ローンが残っていても売却代金を返済に充てられるので、残債も解消できます。
*どちらかの単独名義にして住み続ける
離婚後も物件に住み続けたいという希望がある場合は、共有名義のまま放置せず、どちらかの単独名義として財産分与することをおすすめします。
前述の通り、離婚後に不動産を共有名義のまま放置することには大きなデメリットがあるからです。
早めに物件の名義変更を行い、住み続ける方が単独で所有するよう手続きを進めましょう。
名義変更や財産分与には専門的な手続きが必要な場合があるので、司法書士や不動産業者に相談して適切な手続きを進めることをおすすめします。
共有名義を放置せず適切な手続きを行うことで、将来のトラブルやリスクを回避し安心して物件を所有できますよ。
□まとめ
離婚後に共有名義の不動産を所有していると、「離婚後も関係が継続してしまう」「不動産が放置される可能性がある」「維持費がかかる」などのデメリットがあります。
共有名義を解消しつつ財産分与をするためには、不動産全体を売却して現金で公平に分配する方法と、どちらかの単独名義で住み続ける方法があります。
将来のトラブルやリスクを回避するためにも、共有名義はなるべく解消しておくことをおすすめします。
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