越境とは?
越境とは、一方の土地の建物、塀等の所有物が、隣地まで侵入してしまっていることをいいます。
具体的には、ブロック塀や木の枝、物置などの目に見えるもの、または水道管やガス管など埋設物から屋根の庇や雨樋と目に付きにくいものなど様々です。
所有者や隣地所有者も認識していないケースが多く、売買や建て替えのときになって越境が発覚するためトラブルに発展することがあります。
境界確認と売り主の責任
越境についてのトラブルが発生した場合には、まずは隣地との境界線を明確にする必要があります。
問題点について隣地所有者の主張が正しい場合は、越境していた部分の返還や越境物の撤去を請求または求められる可能性があります。
例えば、木の枝やブロック塀が故意に越境していたわけではなくても、隣地の主張が認められます。
買主は売主に対し、履行の追完を請求することができ、売主はこれに応じなければなりません。
・主な越境物
①ブロック塀やフェンスなど
②木の枝や木の根などの植物
③水道管やガス管
④建物の屋根や軒、雨樋など
こういったものが主な越境物に挙げられますが、その他でも境界を越えてしまっているものは全て越境物となります。
土地の状況を把握することでトラブルを事前回避できる物もあるため、トラブルになる前に注意深く確認をしましょう。